独ティッセンクルップ、鉄鋼部門売却の可能性も=CEO

Reuters

発行済 2020年05月20日 12:08

更新済 2020年05月20日 12:18

[フランクフルト/デュッセルドルフ 19日 ロイター] - ドイツの鉄鋼・エンジニアリング大手ティッセンクルップ (DE:TKAG)のマルティナ・メルツ最高経営責任者(CEO)は19日、鉄鋼部門の大半を売却する可能性があると述べた。

同社は創業200年の大手複合企業。歴史的な戦略転換となる可能性がある。

同CEOは鉄鋼事業の過半数株式を売却する可能性があるかとのロイターの質問に「もう聖域はない」と発言。ただ「合併・買収(M&A)市場は事実上、停止状態にある」とし、現在の環境では事業売却は難しいとの認識を示した。

同CEOはこれに先立ち、他の鉄鋼メーカーと事業統合について協議していると発表。新型コロナウイルスの感染拡大で協業の新たな可能性が開けたと述べた。