米が9年ぶり有人宇宙飛行、初の民間船をISSへ

Reuters

発行済 2020年05月31日 12:31

更新済 2020年06月01日 07:10

[ケープ・カナベラル(フロリダ州) 30日 ロイター] - 米宇宙ベンチャー「スペースX」は30日、NASA(米航空宇宙局)の飛行士2人を乗せた宇宙船「クルー・ドラゴン」の打ち上げに成功した。米国で有人宇宙船を打ち上げるのは9年ぶり。民間企業が開発したものとしては世界初となる。

30日午後にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられたクルー・ドラゴンは、「ファルコン9」ロケットから切り離され、無事に予定の軌道に投入された。19時間かけて国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう。

搭乗したダグラス・ハーレー飛行士は打ち上げ直前、「スペースX、さあ行こう。このろうそくに火をつけろ」と話した。1961年、米国初の宇宙飛行に成功したアラン・シェパード飛行士の言葉だ。

現地で見守っていたトランプ米大統領は、「幕開け」だと称賛。火星探査に意欲を示した。