三菱航空機が人員半減と拠点集約で体制縮小、開発責任者を刷新

Reuters

発行済 2020年06月15日 17:36

[東京 15日 ロイター] - 三菱重工業 (T:7011)傘下の三菱航空機(愛知県豊山町)は15日、ジェット旅客機「スペースジェット」(旧MRJ)の開発体制を縮小すると発表した。国内外の従業員約2000人を半分以下に削減し、海外の3拠点は米ワシントン州モーゼスレイクの試験拠点に統合する。開発責任者も刷新する。

新型コロナウイルス感染拡大による世界的な航空機需要の落ち込みを受け、三菱重工が2021年3月期のスペースジェット開発費を前期比で半減させることを決断。体制を見直し、運航に必要な型式証明の取得に向けて設計確認や飛行試験データの検証活動に集中する。

人員規模については、これまで積極採用してきた外国人技術者を含む従業員を1000人以下に減らす見込み。拠点統合では、ワシントン州レントンの米国本社と、カナダのケベック州モントリオールの設計機能などを持つ事務所の2拠点を閉鎖し、モーゼスレイクの試験飛行拠点を残す。