エアバス、エンジン部品内製化撤回に地元や労組連合が反発

Reuters

発行済 2020年06月24日 10:23

[トゥールーズ/パリ 23日 ロイター] - 欧州の航空機大手エアバス (PA:AIR)がエンジンの一部を内製化する計画を撤回したことに対し、地元自治体の諮問機関や労働組合連合などが反発している。フランス国内で350人の職が失われるという。

エアバスは今月、米航空機・防衛機器メーカーのレイセオン・テクノロジーズ (N:RTX)から、商業旅客機「A320neo」用のエンジン収納筐体の製造を引き継ぐことになっていた。将来のメンテナンス事業による利益も得られるはずだった。

この計画は2017年、エアバスが仏航空機エンジンメーカーのサフラン (PA:SAF) と現レイセオン・テクノロジーに製造委託していた2種のエンジン収納筐体について、「内製化」を検討し始めたことが発端。その後、レイセオンの分のみを内製化することになった。

しかし、エアバスが本拠を置くオキシタニ地域圏の諮問機関によると、この計画は全て撤回され、エアバスはレイセオンとの契約を6月末以降も継続することになったという。