[シドニー 25日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)は、オーストラリア事業を拡大しており、シドニーでの倉庫開設を計画しているほか、メルボルンで大規模施設を設けるための場所を探している。豪紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー(AFR)が25日に伝えた。
アマゾンの広報担当者は臆測や将来の計画についてはコメントしないとしている。
これとは別に、建築製品を扱う豪ブリックワークス (AX:BKW)は証券取引所への提出書類で、シドニー近郊で倉庫を建設する案件で顧客と協議していると明らかにした。協議はかなり進んだ段階にあるが、顧客名は明らかにしていない。この案件は、不動産大手グッドマン・グループ (AX:GMG)との折半事業になるという。
ブリックワークスのリンゼー・パートリッジ最高経営責任者(CEO)はロイターの取材に対して、同社の商業不動産事業は好調で、賃貸収益は堅調だと述べた。
同CEOは「コールス (AX:COL)の倉庫建設を既に発表しているが、別の大手顧客との協議も進んでいる」と説明した。
ただ、顧客がアマゾンかとの質問には「そうした臆測がある」と述べるにとどめた。
新型コロナウイルスの影響で、オンライン販売は急増している。
アマゾンは現在、豪国内でシドニー、メルボルン、パースの3カ所に商品発送センターを持つが、2週間前にクイーンズランド州で初となる発送センターをブリスベンに年内開設する計画を発表した。