7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:中国市場の動向を睨みながらの展開に■前場の注目材料:高島屋、1Q営業損失 赤字転換▲73.68億円■富士通、テレワークシフト、国内8万人が新勤務形態に■中国市場の動向を睨みながらの展開に7日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開になりそうだ。
7日の米国市場では、NYダウが459ドル高だった。
上海総合指数が2年ぶり高値を更新するなど中国やアジアの株高を受けて買いが先行。
その後に発表された6月ISM非製造業景況指数が予想以上の改善を示し、パンデミック危機前の水準を回復すると上げ幅を拡大し、終日堅調推移となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の22640円。
円相場は1ドル107円30銭台で推移している。
米国市場の上昇は好感されるが、上昇の要因の一つが中国市場の上昇であり、これについては前日の段階で織り込まれている。
また、6月ISM非製造業景況指数が予想以上の改善を示したことも評価されるが、改善自体は想定されていたほか、前日の段階でNYダウ先物が500ドル近く上昇していたこともあり、改めて好材料視した流れは期待しづらいところであろう。
昨日の上昇に対する利食いを意識しつつ、中国市場の動向を睨みながらの展開になりそうである。
もっとも、利食いも想定の範囲内で底堅さが意識されてくるようであれば、再びショートカバーの流れに向かいやすく、これまでのもち合いレンジの上限レベルを明確に上放れてくる可能性があるため、調整局面における押し目買い意欲も次第に強まってくる可能性がある。
そのため、より底堅さが意識されてくることにより、ショート筋は買い戻しを迫られる格好になりやすいところ。
一方で、依然として出来高が膨れない需給状況であるため、薄商いの中を先物主導によるインデックス売買に振らされやすい面はある。
中国市場が弱含みの展開ともなれば、短期筋の売り仕掛けが警戒される。
物色の流れとしてはインデックスに絡んだ商いが全体の方向性を左右させてくるため、指数インパクトの大きい値がさ株の動向に注視。
米アマゾンの強い値動きが続いており、ハイテクセクターへの押し目買い意欲は強そうである。
また、中小型株については、テーマ性のある材料株のほか、IPO銘柄への短期的な値幅取り狙いの流れが活発化しやすい。
なお、米フロリダ州とアリゾナ州で、新型コロナウイルスの感染者増加率が過去7日平均を下回ったと伝えられており、バイオ株への物色は一服になりそうである。
■高島屋、1Q営業損失 赤字転換▲73.68億円高島屋 (T:8233)は第1四半期(3-5月)決算を発表。
売上高は前年同期比48.0%減の1162.04億円、営業損失は73.68億円の赤字だった。
緊急事態宣言の発令を受け、全店で食品フロアを除き店舗を臨時休業したほか、インバウンド収入も大幅に減少した。
既に業績観測報道が伝わっていたこともあり、サプライズはない。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(22714.44、+407.96)・NYダウは上昇(26287.03、+459.67)・ナスダック総合指数は上昇(10433.65、+226.02)・SOX指数は上昇(2046.81、+53.20)・日銀のETF購入・米財政刺激策への期待・コロナ収束後の業績回復期待・富士通 (T:6702)テレワークシフト、国内8万人が新勤務形態に・小野薬 (T:4528)本庶氏の訴状を受領、裁判で争う構え・日本精工 (T:6471)小型・非接触の駆動軸トルクセンサー開発、量産EV向け・クボタ (T:6326)浄水場受注で攻勢、年100億円の安定獲得目指す・川重 (T:7012)最新ヘリが欧州で型式証明、日本は今秋取得見込み・日ピラー (T:6490)インド新工場でバルブ部品の生産高度化・eBASE (T:3835)企画・設計情報を一元管理、開発支援システム・富士フイルム (T:4901)肌の弾力低下、「立毛筋」老化に起因と解明・シスメックス (T:6869)マラリア用分析装置で薬事承認、来月末に発売・エーザイ (T:4523)抗てんかん剤「フィコンパ」に細粒剤、小児・高齢患者向け・エーザイ (T:4523)不眠症治療薬を発売、入眠・睡眠維持・覚醒を調整・HOYA (T:7741)日立と超音波内視鏡の開発で技術提携契約・三井金 (T:5706)ペルー亜鉛鉱山の操業を再開・塩野義製薬 (T:4507)ステムリムと再生誘導医薬で臨床実施契約☆前場のイベントスケジュール・特になし
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