米テキサス州の郡、テスラの新工場誘致に向け税優遇策を決定

Reuters

発行済 2020年07月15日 09:48

更新済 2020年07月15日 11:18

[14日 ロイター] - 米テキサス州の州都オースティンを含むトラビス郡は14日、電気自動車(EV)大手テスラ (O:TSLA)が計画する総工費11億ドルの組み立て工場の誘致に向け、同郡地域が建設地に選ばれれば1470万ドル以上の税優遇策を提供することを決めた。

郡政委員会が採決を行い、賛成多数で決まった。

建設候補地がある同郡地域のデル・バリ学区は先週、5000万ドルの優遇策を承認しており、今回決定した分と合わせると税優遇策は6500万ドル近くに上る。

新工場ではスポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」と未来志向の「サイバートラック」を組み立てる予定で、テキサスはオクラホマ州と誘致合戦を繰り広げている。今回の決定でテキサスが一歩前進した格好だ。

テスラはコメントの求めに応じていない。

同社は現在、カリフォルニア州に米国内で唯一の完成車の組み立て工場を持ち、米南西部で早ければ今年第3・四半期に2番目の大規模工場を着工する考えを示している。