Reuters
発行済 2020年07月16日 00:38
[15日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックス・グループ (N:GS)が15日発表した第2・四半期決算は、トレーディング収入が93%急増したことを追い風に利益が市場予想を大きく上回った。
1株利益は6.26ドル。リフィニティブのまとめたアナリスト予想は3.78ドルだった。
普通株主帰属の純利益は2%増の22億5000万ドル。
収入は41%増の133億ドルで、予想を超えた。
主要4部門中3部門が増収となった。株式、債券トレーディングは共に約10年ぶりの好成績となったほか、新規株式公開(IPO)市場の活況を背景に、投資銀行部門の収入も36%増加した。
貸倒引当金は16億ドルを積み増し。前四半期の9億3700万ドルから拡大した。さらに、マレーシア政府系ファンド「1MDB」の不正問題を巡る和解・訴訟に備えた引当金として9億4500万ドルを積み増した。
ROE(株主資本利益率)は11.1%、ROTE(有形株主資本利益率)は11.8%。引当金積み増しによって、ROEは4.5%ポイント押し下げられた。
競合のJPモルガン・チェース (N:JPM)やシティグループ (N:C)とは異なり、ゴールドマンはトレーディング事業への依存度が高く、消費者向け融資へのエクスポージャーが限定的なことから、コロナ禍による経済的影響は幾分軽度となる見通し。
決算を受け、ゴールドマンの株価は2.6%上昇した。
が書いた: Reuters
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