中国国営TV、恒例の番組でバーガーキングとGM合弁を批判

Reuters

発行済 2020年07月17日 11:19

[北京/上海 16日 ロイター] - 中国国営の中央テレビ局(CCTV)は16日に放送した消費者権利の保護をテーマとする恒例の特別番組で、米バーガーキングの商品と米ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)の中国合弁会社が生産する自動車に問題があると批判した。

同番組は1991年から毎年放送されており、批判の対象となれば販売や広報に影響する可能性があるため、国内外の企業から恐れられている。通常は3月15日の世界消費者権利デーに合わせて放送されるが、今年は新型コロナウイルス流行の影響で延期していた。

過去には米アップル (O:AAPL)や米スターバックス (O:SBUX)がやり玉に挙げられ、企業側はすぐに陳謝している。

今年は主に中国企業が批判され、海外の企業で取り上げられたのはバーガーキングとGMだけだった。米中両国は貿易などの問題で緊張感が高まっている。

バーガーキングはカナダのレストラン・ブランズ・インターナショナル (TO:QSR)傘下にあるが、中国の店舗は主にファストフード大手のタブ・フード・インベストメンツ(TFI)が運営している。番組では中国南東部の南昌にある店舗について、従業員はチーズが3枚入っているはずのハンバーガーに2枚しか入れていないと批判した。