[シドニー 17日 ロイター] - 香港のキャセイ・パシフィック航空 (HK:0293)は17日、上半期の純損失が99億香港ドル(13億ドル)になるとの見通しを示した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた旅行需要の落ち込みが打撃となった。
同社は以前、2月以降毎月25億─30億香港ドルの現金が燃焼しており、上半期は「大幅な」赤字になると警告していた。
今回示された純損失は、半期ベースでは少なくとも過去10年で最大。前年同期は13億5000万香港ドルの黒字だった。
顧客・商業部門の最高責任者、ロナルド・ラム氏は「入国規制や検疫が各国で続いており、航空業界の見通しは依然非常に不透明」との認識を示している。
同社は先月、経営立て直しに向け香港政府主導の50億ドル規模の資本増強計画を発表した。[nL4N2DM1IK]
上半期は24億香港ドルの減損処理を行う予定。主に来年夏シーズンまで十分な稼働が見込まれない旅客機16機に関連した費用だという。