米テスラのマスクCEO、ニッケル増産求める

Reuters

発行済 2020年07月27日 09:02

[北京/メルボルン 23日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカー、テスラ (O:TSLA)のマスク最高経営責任者(CEO)は22日、4─6月期決算発表後の電話会見で鉱業各社にニッケルの生産拡大を求めた。ニッケルはテスラのEVに使われる電池の主要材料。電池のコストがテスラの成長の大きなハードルになっていると強調した。

マスクCEOは「ニッケルを効率的かつ環境に配慮した方法で採掘すれば、テスラはあなたと巨大な長期契約を結ぶだろう」と述べた。

また「テスラの成長を制約しているのは、手頃な価格での(電池)セル生産だ」と指摘。パナソニック (T:6752)や中国の車載電池大手・寧徳時代新能源科技(CATL) (SZ:300750)などとの取引を拡大すると明らかにした。

ニッケルは電池のエネルギー密度を高める。

テスラは現在、ニッケル・マンガン・コバルト(NMC)電池を韓国のLG化学 (KS:051910)から、ニッケル・コバルト・アルミ(NCA)電池をパナソニックから調達している。

テスラはサプライチェーン(部品供給網)におけるニッケル生産業者名を明らかにしていない。