豪金融当局、銀行への配当見送り要請取り下げ 配当制限促す

Reuters

発行済 2020年07月29日 11:40

[シドニー 29日 ロイター] - オーストラリア健全性規制庁(APRA)は29日、新型コロナウイルス流行を受けて銀行や保険会社に出した配当見送りの要請を取り下げた。ただ、年内に支払う配当は利益の半分未満に抑えるよう求める新たな指針を出した。

APRAは4月に配当見送りあるいは減配を検討するよう金融機関に要請していた。

新たな指針は国内の金融大手による配当再開を認める内容のため、銀行株は上昇。一方、APRAは、指針は各機関がさらなる金融ショックに備えて通常よりも厚いバッファーを確保するよう促す意図があると説明した。

バイヤース長官は声明で「リスクが高い状況は変わらないが、われわれは豪経済と金融機関が新型コロナ感染症からどのような影響を受けているかについて理解を深めた」と説明。