アクティビスト投資会社、平均は大幅損失でも一部は2桁リターン

Reuters

発行済 2020年08月05日 14:36

[ボストン 4日 ロイター] - アクティビストとして企業に変革を働き掛ける投資会社は今年前半、運用成績が平均では大幅なマイナスとなったが、一部は2桁のリターンを確保した。

一部のアクティビストは、新型コロナウイルスの感染拡大によって経済活動が停止して失業率が大きく上昇した状況下でも、運用成績を大きく伸ばした。

投資家の話では、ウィリアム・アックマン氏のパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントは今年1-7月期のリターンが35%、ジェイソン・アインタビ氏のブラックウェルズ・キャピタルは27%、グレン・ウェリング氏のエンゲイジド・キャピタルは17%だった。各社の担当者はコメントを拒否した。

アックマン氏とウェリング氏は2019年の好調な運用成績が今年も続く格好となった。18年は終盤の株式相場急落により多数のアクティビストが損失を被ったが、19年は各社とも好成績を残した。

今年最も積極的に動いたアクティビストの1つ、スターボード・バリューは、今年前半のリターンが8.6%だった。同社は今年前半に3件の活動を開始し、建材メーカーのGCPアプライド・テクノロジーズにおける委任状争奪戦で取締役会の8議席を勝ち取った。