前場の日経平均は続落、商い閑散の中で2万3000円下回る

Reuters

発行済 2020年08月18日 12:05

[東京 18日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比124円32銭安の2万2972円43銭となり、続落した。方向感が定まらない中、利益確定売りが優勢となり、4営業日ぶりに2万3000円を割り込んだ。前場の東証1部の売買代金は前日に続いて7000億円台にとどまるなど商いも閑散だった。

17日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均株価 (DJI)は86ドル安で引ける一方、ナスダック総合指数 (IXIC)は終値で最高値を更新した。金融・工業株に売りが出る中、半導体大手エヌビディア (O:NVDA)などハイテク株は堅調だった。S&P総合500種指数 (SPX)も2月19日に付けた取引時間中の最高値に迫った。

一方、外為市場では、ドル/円が105円台後半まで円高に振れ、日本株の重しとなっている。全体的に方向感が定まらない中で、上値の重さが意識され、前週まで買われていた景気敏感株が利益確定売りに押された。半面、中小型株物色が活発化し、マザーズ指数は6月26日に付けた年初来高値1067.29を更新した。

市場では「全体的に動意の薄い展開となっている。8月前半に買われた景気敏感株の下げが目立つ一方、中小型株がにぎわうなど、物色面では二極化が目立ってきた」(野村証券・エクイティ・マーケットストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれる。