インド、中国関与のPUBGなど118アプリ禁止 国境紛争受け圧力

Reuters

発行済 2020年09月03日 02:13

更新済 2020年09月03日 04:27

[ニューデリー 2日 ロイター] - インドは2日、中国のネットサービス大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス) (HK:0700)の人気戦闘ゲーム「プレーヤーアンノウンズ・バトルグラウンズ(PUBG)」など、新たに118のモバイルアプリ使用を禁止すると発表した。国境を巡る中国との衝突を発端に中国のテクノロジー企業への圧力を高めている。

118のアプリは大半が中国企業のもの。中国のインターネット検索最大手、百度(バイドゥ) (O:BIDU)のアプリやスマートフォンメーカー小米集団(シャオミ) (HK:1810)のシェアセーブなども禁止対象に含まれている。

インド電子・情報技術省は声明で「アプリはデータを不正に収集・共有しており、個人データやユーザー情報が漏洩している。インドの国家安全保障に大きな脅威となり得る」と指摘。インドの主権と一体性に損害を与えるとした。

騰訊控股はコメントを控えた。ニューデリーの中国大使館からすぐにコメントは得られなかった。

インド政府高官は前日、ヒマラヤ山脈地帯の係争地を中国が侵略しているとの理由で4カ所に軍を送り込んだと述べた。