米スラック、5━7月期は利用者の伸び鈍る 競争激化で

Reuters

発行済 2020年09月09日 07:37

[8日 ロイター] - ビジネス対話アプリを手掛ける米スラック・テクノロジーズ (N:WORK)が発表した第2・四半期(5━7月)決算は、市場が注目する請求額の伸びが鈍化し、新規の有料顧客数も前期を下回った。在宅勤務向けサービスの競争激化が響いた。

株価は米株式市場引け後の時間外取引で15%急落した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅勤務が広がる中、ビデオ会議システム「Zoom」を手掛ける米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ (O:ZM)やアルファベット (O:GOOGL)傘下のグーグル、職場向け協業アプリ「チームズ」を提供するマイクロソフト (O:MSFT)などの競合他社がシェア拡大を狙っている。

スラックは新型コロナの悪影響が最も大きい小売りおよび旅行業からの需要鈍化に直面しており、在宅勤務向けサービスの競争激化がさらなる業績の重荷となっている。同社は既に、通年の請求額目標を取り下げている。

第2・四半期に新たに獲得した顧客数は8000人と、第1・四半期の1万2000人を下回った。