米株上昇、FRB緩和維持観測で ハイテク株高い

Reuters

発行済 2020年09月16日 06:22

更新済 2020年09月16日 06:55

[15日 ロイター] - 米国株式市場は、米連邦準備理事会(FRB)がこの日から2日間の日程で開始した連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和的なスタンスを維持するとの観測から、上昇して終了した。

ただ、この日のイベントで新型腕時計型端末などを発表したアップル (O:AAPL)が一時上昇後に失速したことで、相場はこの日の高値からは下げて終了した。

アップルはこの日のイベントで、「アップルウオッチ」やタブレット端末「iPad」などの新製品を発表。新たなフィットネスサービスのほか、動画・音楽配信などのサブスクリプションサービスを合わせた「Apple One(アップルワン)」の開始も明らかにし、株価は一時約3%上昇した。アップル株はイベント前に買われ、その後売られることがよくある。

S&P情報技術株指数 (SPLRCT)は1%高。

FRBが15─16日に開いているFOMCは、8月27日の新戦略発表以降で初めての会合。スパルタン・キャピタル・セキュリティーズ(ニューヨーク)のチーフ市場エコノミスト、ピーター・ガルディリョ氏は「景気が減速する中でも、FRBは政策を変更しないとみている」と述べた。

この日発表の経済指標では、FRB発表の8月の鉱工業生産統計で製造業生産指数が1.0%上昇。労働省発表の8月の輸入物価指数は前月比0.9%上昇し、予想の0.5%上昇を上回った。

個別銘柄では、シティグループ (N:C)が6.9%安。リスク管理の改善を怠ったとして連邦規制当局が罰則を計画していると伝わったことで売られた。

JPモルガン・チェース (N:JPM)は3.1%安。通年の純金利収入見通しを下方修正したことが嫌気された。

S&P金融株指数 (SPSY)は1.4%安。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.38対1の比率で上回った。ナスダックも1.19対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は89億9000万株。過去20営業日の平均は93億3000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27995.60 +2.27 +0.01 28139.7 28231.0 27931. (DJI)

6 6 45

前営業日終値 27993.33

ナスダック総合 11190.32 +133.67 +1.21 11193.9 11244.4 11127. (IXIC)

6 6 98

前営業日終値 11056.65

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S&P総合500種 3401.20 +17.66 +0.52 3407.73 3419.48 3389.2 (SPX)

5

前営業日終値 3383.54

ダウ輸送株20種 11476.96 +96.12 +0.84 (DJT)

ダウ公共株15種 818.68 +7.74 +0.95 (DJU)

フィラデルフィア半導体 2219.19 +37.44 +1.72 (SOX)

VIX指数 25.66 -0.19 -0.74 (VIX)

S&P一般消費財 1217.64 +12.40 +1.03 (SPLRCD)

S&P素材 415.72 +1.96 +0.47 (SPLRCM)

S&P工業 662.95 +0.52 +0.08 (SPLRCI)

S&P主要消費財 664.47 -0.68 -0.10 (SPLRCS)

S&P金融 409.04 -5.66 -1.36 (SPSY)

S&P不動産 228.26 +3.13 +1.39 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 243.22 -1.87 -0.76 (SPNY)

S&Pヘルスケア 1234.48 +2.00 +0.16 (SPXHC)

S&P通信サービス 201.42 +3.40 +1.72 (SPLRCL)

S&P情報技術 2045.28 +20.19 +1.00 (SPLRCT)

S&P公益事業 303.49 +2.21 +0.73 (SPLRCU)