米ナイキ、6─8月売上高・利益が予想超え ネット販売など好調

Reuters

発行済 2020年09月23日 10:01

[22日 ロイター] - 米スポーツ用品大手ナイキ (N:NKE)が22日発表した第1・四半期(6─8月)決算は、売上高と利益がアナリスト予想を超えた。北米での「エアマックス」などスニーカーのオンライン販売が好調だったことが寄与した。通期の売上高見通しも、市場予想を上回った。

同社株は引け後の時間外取引で13%上昇。23日には史上最高値の132ドル近辺で取引を開始する見通しとなっている。

新型コロナウイルスのパンデミックでショッピングモールや百貨店などから客足が遠のく中で、ナイキは直営店やアプリを通じた販売に注力。6─8月のデジタル売上高は82%増加し、全ての地域で2桁以上の伸びを確保した。

ナイキの売上高は前四半期にオンライン販売が75%増加し、全体の3分の1近くを占め、2023年の目標に掲げた水準を達成した。

同社のドナヒュー最高経営責任者(CEO)は「われわれはデジタルが新常態であることを認識している。消費者の間にデジタルは根付いており、元には戻らない」と述べた。

ナイキは通期の売上高について、伸び率が1桁台後半か2桁台前半になると予想。上期の伸びが横ばいになったとしても下期の売上高は「大幅に増加」するとした。

アナリストは通期売上高が5.9%増加すると予想していた。

6─8月の純利益は前年同期の13億7000万ドルから15億2000万ドルに、1株利益は0.86ドルから0.95ドルにそれぞれ増加。売上高は0.6%減の106億ドルだった。

アナリストは1株利益を0.47ドル、売上高を91億5000万ドルと予想していた。