中国の政府系投資家集団、BMW合弁相手・華晨の非公開化を計画

Reuters

発行済 2020年09月24日 18:32

[香港/上海 24日 ロイター] - 中国の政府系投資家集団が、独高級自動車メーカーBMW (DE:BMWG)の主要な中国合弁パートナーである華晨(ブリリアンス)の非公開化を検討していることが分かった。事情に詳しい関係筋5人がロイターに明らかにした。

ロイター報道を受け、香港に上場する華晨中国汽車控股の株価 (HK:1114)は下げから切り返し、一時12.3%上昇。8月17日以来の高値となる7.86香港ドルを付けた。

華晨中国汽車控股の時価総額は46億ドル。関係筋によると、華晨を12%保有する政府系の遼寧省交通建設投資集団が非公開化を主導する見込み。

関係筋のうち2人によると、非公開化にはその他の政府系投資家も参加し、早ければ第4・四半期にキックオフする可能性がある。

華晨の親会社である華晨汽車集団[LNGOVC.UL]は、華晨非公開化の主導を遼寧省交通建設投資集団が検討していることについて関連情報を得ていないと説明した。華晨汽車集団は華晨を30%保有。遼寧省の国有資産監督当局が華晨汽車集団の過半を握っている。

華晨、遼寧省交通建設投資集団、同省の国有資産監督当局、BMWからは今のところコメントを得られていない。