前場の日経平均は反発、米株高と配当権利取りが下支え

Reuters

発行済 2020年09月25日 12:19

[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比133円58銭高の2万3221円40銭となり、反発。前日の米国株式市場が上昇したことが好感されたほか、週明けの配当権利最終売買日をにらんで配当権利狙いの買いが活発化し、これらに支えられる格好で株価は終始堅調に推移した。

24日の米国株式市場は荒い値動きの中、反発して取引を終えた。新規失業保険申請件数が予想以上に増加したものの、好調な新築住宅販売を受け景気回復期待が持ち直し、このところ下げていたテクノロジー株に買いが集まった。調整色を強めていたアップル (O:AAPL)、アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)、エヌビディア (O:NVDA)、フェイスブック<.FB.O>など大型ハイテク株が総じて高いことが安心感を与えている。

これを受けて日本株も堅調なスタート。時間外取引で米株先物が堅調に推移したことが好感されているほか、週明けに配当権利が確定するため権利取りの動きが活発化し、株価を支える要因になった。ただ、週末であることから上値に対しては慎重で、後場は小動きになるとみる関係者が多い。

市場では「為替も安定していることに加え、配当の権利確定狙いの動きが相場を支えるのではないか。大引けは2万3200円前半程度で取引を終えると予想している」(T&Dアセットマネジメント・ストラテジスト兼ファンドマネージャーの浪岡宏氏)との声も聞かれた。