米株4日ぶり反落、大統領候補討論会控え警戒感

Reuters

発行済 2020年09月30日 06:22

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は4営業日ぶりに反落。29日夜に開催される第1回米大統領候補テレビ討論会への警戒感から、売りが広がった。

レノックス・ウェルス・アドバイザーズの最高投資責任者デービッド・カーター氏は「今夜のテレビ討論会が市場を動かす可能性があるため、投資家は大きな動きに出ることに消極的だ」と指摘。「大統領選や経済対策など、ワシントンの動向が市場の主要材料になっている」と述べた。

ゴールドマン・サックスのアナリストは、大統領選挙で民主党候補のバイデン前副大統領が勝利し、民主党が議会上下両院で過半数を獲得すれば、2024年にかけてS&P総合500種企業の収益が若干押し上げられる要因になるとの見方を示した。

一方、トランプ大統領が再選されれば、ヘルスケアやクリーンエネルギーなどのセクターに影響が及ぶ一方、一部セクターは法人税減税の恩恵を受ける可能性がある。

ペロシ米下院議長はこの日、新型コロナウイルス経済対策を巡り、ムニューシン財務長官と協議し、週内の合意に期待を表明した。

コンファレンス・ボード(CB)が朝方発表した9月の米消費者信頼感指数が3月以来の高水準となったことは、一時相場を下支えた。

この日は、前日上昇していたアップル (O:AAPL)、マイクロソフト (O:MSFT)、アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)が軒並み反落し、ナスダック総合とS&Pを圧迫した。

S&P主要11セクターでは通信サービス (SPLRCL)を除き、全てが下落して終了。とりわけエネルギー (SPNY)と金融 (SPSY)の下げが目立った。

一方、個別銘柄では製薬ソレント・セラピューティクス (O:SRNE)が14.3%急伸。新型コロナウイルス抗体を巡る試験で、有望な結果が示されたことが好感された。

ウエアラブル端末のフィットビット (N:FIT)も5.8%高。関係筋によると、欧州連合(EU)が、米アルファベット (O:GOOGL)傘下グーグルによるフィットビット買収計画を承認する見通しとなった。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.53対1の比率で上回った。ナスダックでも1.07対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は83億1000万株。

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ダウ工業株30種 27452.6 -131.40 -0.48 27560. 27605. 27338. (DJI)

6 24 60 09

前営業日終値 27584.0

6

ナスダック総合 11085.2 -32.28 -0.29 11109. 11153. 11065. (IXIC)

5 00 23 63

前営業日終値 11117.5

3

S&P総合500種 3335.47 -16.13 -0.48 3350.9 3357.9 3327.5 (SPX)

2 2 4

前営業日終値 3351.60

ダウ輸送株20種 11301.0 -139.94 -1.22 (DJT)

1

ダウ公共株15種 808.99 -1.21 -0.15 (DJU)

フィラデルフィア半導体 2242.52 +4.88 +0.22 (SOX)

VIX指数 26.27 +0.08 +0.31 (VIX)

S&P一般消費財 1199.70 -9.51 -0.79 (SPLRCD)

S&P素材 396.35 -2.89 -0.72 (SPLRCM)

S&P工業 652.39 -5.84 -0.89 (SPLRCI)

S&P主要消費財 651.25 -4.05 -0.62 (SPLRCS)

S&P金融 395.37 -4.60 -1.15 (SPSY)

S&P不動産 217.76 -1.26 -0.58 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 228.03 -6.39 -2.73 (SPNY)

S&Pヘルスケア 1210.72 -0.94 -0.08 (SPXHC)

S&P通信サービス 195.26 +0.55 +0.28 (SPLRCL)

S&P情報技術 2036.10 -6.22 -0.30 (SPLRCT)

S&P公益事業 299.06 -0.23 -0.08 (SPLRCU)