日経平均は続落、売り一巡後は押し目買い

Reuters

発行済 2020年10月12日 16:21

[東京 12日 ロイター] - 12日の東京株式市場で日経平均は続落した。前週後半は上値を伸ばしていたが、きょうは高値警戒感から利益確定売りが優勢となり、マイナス圏でもみあう展開となった。売りが一巡した後は押し目買いが入り、下げ渋った。東証1部の売買代金は1兆7455億円と、薄商いだった。

市場からは「米大統領選はバイデン氏優勢との見方が多いものの、2016年の大統領選では世論調査が当てにならなかったので、信頼しづらい部分も多少ある。引き続き、大統領選の行方や月末の企業決算発表をにらみながら慎重な動きが続くのではないか」(野村証券・投資情報部投資情報二課・課長代理、神谷和男氏)との声が聞かれた。

TOPIXは0.24%安で取引を終了。東証33業種中、空運業、水産・農林業、情報・通信業、サービス業など12業種は値上がり。ゴム製品、倉庫・運輸関連業、海運業、ガラス・土石製品など21業種は値下がりした。

個別銘柄では、ソフトバンクグループ (T:9984)、任天堂 (T:7974)などが買われた。半面、安川電機 (T:6506)は5.43%安となった。9日発表した2021年2月期第2四半期決算で、通期の連結営業利予想が前年比7.9%減の222億円となった。市場予想は上回ったものの、業績の回復についてはこれまでの株価上昇で織り込まれていたとみられ、材料出尽くしの格好となった。

東証1部の騰落数は、値上がり815銘柄に対し、値下がりが1276銘柄、変わらずが88銘柄だった。

日経平均 (N225)

終値      23558.69 -61.00

寄り付き    23588.74

安値/高値   23501.26─23597.91

TOPIX (TOPX)

終値       1643.35 -4.03

寄り付き     1645.03

安値/高値    1637.50─1646.62