台湾鴻海、2025─27年にEV市場で10%シェア目指す=会長

Reuters

発行済 2020年10月16日 13:56

更新済 2020年10月16日 17:45

[台北 16日 ロイター] - 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業 (TW:2354)の劉揚偉・董事長(会長)は16日、2025─27年に世界の電気自動車(EV)市場の10%のシェアを目指す考えを示した。10%は300万台に相当する。

目標達成に向け、EVの主要部品を生産し、世界の大手自動車メーカーと協働すると説明。複数の自動車メーカーと将来的な連携について協議していることも明らかにした。

「世界で台湾のEV業界を推進したい」と語った。

鴻海は米アップル (O:AAPL)の主要サプライヤーとして知られている。同社は現在、EVやデジタル健康管理、ロボットなど新たな成長分野を模索している。

鴻海は1月に欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) (MI:FCHA)と、EV製造や無線通信のコネクテッドカー(つながる車)事業を手掛ける合弁会社を設立すると発表していた。

劉董事長は「できるだけ早期にオープンプラットフォームの準備を整え、市場シェア獲得に向けて迅速に行動する必要がある」と指摘。燃料電池や車内インターネットサービス提供など、基幹部品製造に向けた「オープン・プラットフォーム」構築への意欲をにじませた。