米NHTSA、テスラの自動運転ソフトを注意深く監視する方針

Reuters

発行済 2020年10月23日 10:03

[22日 ロイター] - 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は22日、米電気自動車(EV)大手テスラ (O:TSLA)が配信を開始した自動運転用のソフトウエアを注視する方針を示し、国民を安全リスクから守る用意はできていると述べた。

テスラは20日夜、「完全自動運転」と呼ぶソフトウエアのベータ(テスト)版アップデートの配信を開始した。配信数は明らかにせず、受け取れるのは「専門家で、注意深い」ドライバーが対象とした。ソフトを受け取り喜ぶ人々が市街地を夜間、自動運転を行っている動画をオンラインで投稿している。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は21日、決算発表の電話会議で、このソフトのベータ版は年末までに広範に配信するとし、データ収集に努めた結果、システムはより堅牢になっていると説明した。

NHTSAは声明で「テスラの既存の運転者支援システムの拡張となる新機能については説明を受けてきた。NHTSAは新たなテクノロジーを注意深く監視し、安全を脅かす不当なリスクには国民を守るため直ちに措置を講じる」と述べた。