米ピンタレスト、第4四半期に60%増収見込む 広告収入が回復

Reuters

発行済 2020年10月29日 09:41

[28日 ロイター] - 画像共有サイトの米ピンタレスト (N:PINS)は28日、第4・四半期の売上高が60%増加するとの見通しを示した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて落ち込んでいた企業の広告支出が健全に回復していることが背景。

同社が「非公式」とするこの見通しは、リフィニティブのアナリスト予想(35%増)を上回った。

この日発表した第3・四半期決算も、売上高が市場予想を上回り、ピンタレストの株価は引け後の時間外取引で28%高の63.05ドルを付けた。

同社は、7月に始まったソーシャルメディアへの広告掲載停止運動後にピンタレストのプラットフォームに支出を振り向ける動きがあり、業績に寄与したとしている。

トッド・モーゲンフェルド最高財務責任者(CFO)は「広告主からはピンタレストが他の消費者向けインターネットプラットフォームと比べて安全なブランドだの声が聞かれている」と述べた。

その上で、こうした広告支出による業績押し上げ効果は11月の大統領選終了後に薄れる可能性があると警告した。

同社はまた、9月下旬に新たな月間アクティブユーザー(MAU)が400万人に達したことを明らかにした。米アップルの「iPhone」の新iOS向けにカスタマイズする壁紙のデザインのアイデアを得ようと若者のユーザーが増えたことが背景にある。