イケアのモール運営会社、店舗増設計画は健在 来店客は回復

Reuters

発行済 2020年10月29日 14:36

[ストックホルム 29日 ロイター] - スウェーデン家具大手イケアのショッピングモール運営会社は、拡大計画は依然継続中と明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大抑制のためのロックダウン(都市封鎖)で閉鎖を余儀なくされていたが、封鎖の解除で顧客が速やかに戻っているという。

欧州、ロシア、中国に45店舗のモールを展開し、2021年に米国進出を計画しているインカ・センターズは、8月までの1年間の来店者数は約4分の1減少し、テナントの売り上げは16%減の54億ユーロ(64億ドル)になったと明らかにした。

インカのマネジングディレクター、Gerard Groener氏はロイターに、「これまでの状況を踏まえると、今年の業績は堅実だったといえる。新型コロナ感染の流行はまだ終っておらず、短期的にはさらに困難に直面する公算が大きい。しかし、われわれは対応する体制ができていると考えている」と述べた。

同社は電子メールで、今会計年度のテナント入居率は95%で安定しているとし、Groener氏は今後数年間に店舗を倍増させる計画は継続中と述べた。