[チューリヒ 6日 ロイター] - 「カルティエ」などを傘下に持つスイスの高級ブランド大手リシュモン (S:CFR)が6日発表した上期(4-9月)決算は、純利益が82%減少した。新型コロナウイルスの流行が響いた。
ただ7-9月は、オンライン販売と中国での販売が好調で、業績が大幅に改善した。
リシュモンと中国の電子商取引大手アリババ (HK:9988)は5日遅く、高級ファッション販売のファーフェッチ (N:FTCH)とファーフェッチの新たな中国事業に総額11億ドルを投資すると発表した。
リシュモンのヨハン・ルパート会長は「大規模な中国事業とデジタル化の加速により、各国での一時的な店舗閉鎖と旅行低迷の影響を一部緩和できた」と表明した。
4-9月の純利益は1億5900万ユーロ(1億8790万ドル)。オンライン販売の「YNAP」や「ウォッチファインダー」で損失が拡大した。
7-9月の売上高は、為替変動の影響を除くベースで2%減。4-6月は47%減だった。
高級ブランド大手は、オンライン販売の急増で7ー9月の売上高が回復しているが、欧州でのロックダウン(都市封鎖)再導入が年内の業績の重しになるとみられている。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201106T094021+0000