SOHO中国、PEヒルハウスが非公開化交渉 約20億ドル規模=関係筋

Reuters

発行済 2020年11月13日 16:34

[香港/北京 13日 ロイター] - プライベートエクイティー(PE)のヒルハウス・キャピタル・グループが、中国の不動産開発大手、SOHO中国 (HK:0410)の非公開化について協議していることが、関係筋4人の話で分かった。20億ドルを超える規模の案件という。

SOHO中国は、共同創業者の潘石屹会長と妻の張欣・最高経営責任者(CEO)が64%の株式を保有する。ヒルハウスは数カ月前からSOHO中国と協議しているという。

香港では上場企業の非公開化が増えている。リフィニティブのデータによると、今年の非公開化案件は総額200億ドル相当に達し、すでに昨年の倍以上になっている。

非公開化に動く理由として株価が過小評価されているというのがよく挙げられる。PE、その他長期投資家はうまみのある投資先を探しあぐねて手元資金は潤沢だ。リフィニティブのデータによると、非公開化に伴い買い手が提示するプレミアムは、2018年の34%から今年は42%に上がっている。

関係筋の1人によると、ヒルハウスは、レバレッジド・バイアウト(LBO)の一環で、SOHO中国の借り入れ約180億元(27億2000万ドル)を引き継ぐことも検討している。SOHO中国の2020年中間決算によると、6月末時点の総債務は330億元。