ツイッターとフェイスブック、トランプ氏のアカウント停止

Reuters

発行済 2021年01月07日 10:37

更新済 2021年01月07日 12:54

[6日 ロイター] - 米短文投稿サイトのツイッターは6日、選挙などに関する同社規定への度重なる重大違反を理由に、トランプ米大統領のアカウントを12時間停止したと発表した。フェイスブックもトランプ氏のアカウントについて、同社のポリシーに違反したとして24時間投稿できなくするとツイートした。

首都ワシントンではこの日、昨年11月の米大統領選の選挙人投票集計が連邦議会で行われる中、議事堂周辺に集まったトランプ大統領支持者の一部が警備を破って建物内に侵入。これを受けて議事堂は閉鎖され、上下両院合同本会議の討議も中断された。

ツイッターは、「ワシントンで起きている前代未聞の暴力的な事案」を受け、トランプ氏に大統領選を巡る根拠のない主張をつづったツイートの削除を求めたと説明。対象のツイートが削除されなければ、同氏のアカウントを停止し続けるという。

さらに、トランプ氏が再度、同社規定に違反するツイートをした場合には恒久的にアカウントを停止すると警告した。

一方、フェイスブックとアルファベットの子会社グーグル傘下の動画共有サイト「ユーチューブ」は、トランプ氏がデモに参加している支持者に家に帰るよう呼び掛けながらも大統領選の不正を改めて主張している動画を削除した。

フェイスブック傘下の写真共有アプリ「インスタグラム」の責任者、アダム・モッセーリ氏はツイッターへの投稿で、インスタグラムも同じ動画を削除し、トランプ氏のアカウントを24時間停止したと明らかにした。

ユーチューブはトランプ氏のアカウントに対する措置は講じていない。

トランプ氏は6日、ペンス副大統領は選挙の不正を主張し続ける「勇気」を欠いているとツイートしたが、ツイッターによって後に削除された。

ホワイトハウスの報道官はコメントの求めに応じていない。

フェイスブックのバイスプレジデント、ガイ・ローゼン氏はツイッターへの投稿で、トランプ氏の動画は「現在進行している暴力のリスクを小さくするどころか助長している」との同社の見解を示し、削除は「適切な緊急措置」の一環だとした。