Reuters
発行済 2021年02月04日 14:37
[東京 4日 ロイター] - 三菱重工業が4日発表した2020年4─12月期連結決算(国際会計基準)によると、純利益は前年同期比96.7%減の33億円だった。過年度損失に関わる繰り延べ税金資産の計上があった前年同期に比べ大幅に減少した。21年3月期通期の連結業績見通しは従来予想を据え置いた。
4─12月期の売上収益は前年同期比8.9%減の2兆6033億円だった。新型コロナウイルス再流行で市況低迷が続く民間航空機事業が10─12月期も低調だった。エナジーやプラント・インフラなどの受注品事業では、工事進捗の遅れなどが響いた。
事業利益は前年同期比85.7%増の237億円だった。風力発電機器の最大手ヴェスタス(デンマーク)との洋上風力合弁会社の株式譲渡益計上やスペースジェット事業の損失縮小などが寄与した。
2021年3月期通期の連結業績見通しは、売上収益が前期比8.4%減の3兆7000億円、事業損益が500億円の黒字(前期は295億円の赤字)、純利益は77%減の200億円をそれぞれ見込む。
IBESのコンセンサス予想では、アナリスト8人の通期純利益予想の平均値は151億円となっている。
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