前場の日経平均は反落、急騰後の利益確定売り先行

Reuters

発行済 2021年02月17日 12:04

更新済 2021年02月17日 12:18

[東京 17日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比265円04銭安の3万0202円71銭となり、3営業日ぶりに反落した。日経平均は前日までの2営業日で900円以上上昇したこともあり、短期間での急騰による過熱感が意識され、朝方からマイナス圏での推移となった。

TOPIXは0.41%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4427億円。東証33業種中、石油・石炭製品、鉄鋼、空運業、鉱業など14業種は値上がり。一方、ゴム製品、精密機器、不動産業、電気機器など19業種は値下がりした。

市場からは「日経平均はまだ上昇過程にあるとは思うが、やはり、ここのところの急上昇を受けて利益確定売りが先行している」(国内証券)との声が聞かれた。

また、今後については「ワクチンの普及率や長期金利の動向が相場のチェックポイントになる。経済が正常化に向かえば、低金利が長く続くとも限らず、金利の動向は注視が必要だ」(SBI証券・投資調査部長、鈴木英之氏)との指摘もある。