Reuters
発行済 2021年02月17日 18:57
更新済 2021年02月17日 20:09
[東京 17日 ロイター] - 福島県沖を震源とする地震の影響が、自動車業界に広がってきた。被災した一部部品メーカーの納入遅延を背景に、前日に生産調整の方針を発表したトヨタ自動車 (T:7203)に加え、日産自動車 (T:7201)も生産調整をしていることが17日、複数の関係筋の話で明らかになった。両社とも、一部の車種で日立製作所 (T:6501)子会社の自動車部品メーカー「日立Astemo(アステモ)」製の部品を採用していることが分かっている。
日立アステモの福島工場(福島県桑折町)は、地震発生後、15日から操業を停止。出荷も停止している。漏電の有無など電源関連を中心に工場内の設備点検に時間を要している。操業再開の時期は明らかにしていない。同工場で生産しているのは、サスペンションシステム。
関係筋によれば、日立アステモからの部品納入の遅延を受け、日産自動車九州ではミニバン「セレナ」を生産するラインで16日の夜勤から稼働時間を短縮している。稼働予定だった20日の生産も取り止める。日産の広報担当者は「今のところ生産への影響は出ていない」としている。
関係筋によれば、前日に生産調整を発表したトヨタも、日立アステモの部品を採用する車種を生産している田原工場(愛知県田原市)の一部ラインなどで稼働を一時停止。トヨタは16日、地震の影響で完成車を生産する国内9工場14ラインの稼働を一時停止すると発表しており、一部取引先が被災して部品供給が遅れるためとしていた。[nL4N2KM229]
トヨタは、部品供給に遅れが生じている取引先名などは明らかにしていない。
*内容を追加しました。
(白木真紀、平田紀之)
が書いた: Reuters
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