ペイペイの利用者、3─4年内に倍増させたい=ZHD社長

Reuters

発行済 2021年03月03日 21:55

[東京 3日 ロイター] - Zホールディングス(ZHD)の川辺健太郎社長・共同最高経営責任者(Co-CEO)は3日、スマホ決済サービスのペイペイの利用者数を3─4年以内に倍にしたいとの考えを示した。ロイターとのインタビューで語った。そこまでを投資の局面と位置づけ、ソフトバンクのグループ企業から資金をまかなう。

ペイペイの利用者数は足元で3500万人超。川辺社長は「意気込みとしては、できれば(利用者数を)倍ぐらいにしたい」と語った。3500万人超を獲得する期間が3年だったことを踏まえ、倍の規模にするには「3─4年の範囲内でそこまでいきたい」と述べた。

インタビューに同席した出沢剛Co-CEOは、スマホ決済市場は「まだ始まったばかり。もっと伸びる」と指摘。今後は、加盟店舗数を拡大させるなどして利用者の拡大を図るとした。

川辺社長は「そこ(利用者を倍にする)までは、まず投資フェーズとしてやりきりたい」と述べた。ペイペイの上場については、その時点で検討する可能性を否定しなかった。「外部から資金を調達してより大きくしていこうとなるのか。今はソフトバンクのグループで資金を出し合っている。その展開次第だろう」と語った。現時点では「全く上場の予定はない」とした。