Reuters
発行済 2021年03月16日 17:06
新田裕貴 山崎牧子
[東京 16日 ロイター] - 米投資ファンドのカーライル・グループの山田和広・日本代表はロイターとのインタビューで、独自技術を持つ「グローバルニッチ企業」への投資に意欲を示した。今後も国内の大企業による非中核事業売却などで投資機会は増えるとみており、昨年新たに設立した日本特化ファンドを通じて年内にあと2、3件の買収を予定しているという。
山田氏は、日立化成を昭和電工に売却した日立などといった大企業による子会社の売却は「まだ氷山の一角」で、今後もこうした潮流が継続するとの見方を示した。
その上で「日本にはどの業界においてもグローバルニッチな技術やサービスを持った会社はかなりある」と語り、非中核事業やオーナー企業の中でも、独自の製品や技術により国際市場での活躍が見込める案件に積極的に投資すると述べた。そうした企業を「グローバルに戦える企業」に育てる戦略だという。
カーライルは昨年、日本でのバイアウト投資向け4号ファンドを設立。調達額は過去最高となる2580億円で、3号ファンドの2倍の規模。今年初めには、第1号案件として分析機大手リガクの買収を発表した。
カーライルが2016年にオリックスから買収したソフトウエア開発・販売のウイングアーク1stは新規株式公開(IPO)を実施し、この日東京証券取引所に上場した。カーライルが投資する日本企業が上場するのはこれが8件目で、国内のグローバル・エクイティ・ファンドが行ったIPOとしては最多となる。
インタビューに同席したウイングアークの内野弘幸会長は「将来の展開が見えたのでIPOに舵を切った」と説明。カーライルについては「IPO後もしっかり成長できる手を一緒に考えてもらった」と述べた。山田氏は「1社でも(多く)いい会社をウイングアークのように、ビジネストランスフォーメーションし、グローバルに戦える会社にしたい」と語った。
インタビューは15日に行いました。
(新田裕貴 山崎牧子 編集:田中志保)
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