前場の日経平均は反落し261円安、米株安を嫌気 日銀会合控え様子見ムード

Reuters

発行済 2021年03月19日 12:08

[東京 19日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比261円95銭安の2万9954円80銭となり反落した。オーバーナイトの米国株式市場で、米長期金利の上昇を嫌気して主要3指数がそろって下落した流れを引き継ぎ、寄り付きで312円18銭安の2万9904円57銭で安値を付けた。その後は日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えて様子見ムードが強まり、日経平均は3万円近辺でのもみあいが継続した。

18日の米国株市場では、主要3指数が反落。ナスダック総合は3%安と2月25日以来の大幅な下落率を記録した。米10年債利回りが1.75%を上回り、14カ月ぶりの高水準となったことが嫌気されたほか、欧州の新型コロナウイルス感染再拡大が重しとなった。

市場では「この後、日銀政策決定会合の結果を控えているが、事前の観測報道を織り込んでいることもあり、マーケットは冷静な反応を見せ、無難通過となるのではないか。前日の米国株式市場はさえなかったが、時間外取引での米株先物はプラス圏、日経平均も3万円近辺を維持している。出遅れ株への物色も継続しており、警戒感はあまりない」(岩井コスモ証券の投資情報センター長、林卓郎氏)との声が出ていた。

TOPIXは9日ぶりに反落し、0.37%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4477億9800万円。東証33業種中、鉱業、その他製品、石油・石炭製品などの22業種は値下がり。銀行株、海運業、保険業などの11業種は値上がりとなっている。