強気相場続くか、インフラ計画や決算発表が鍵=今週の米株式市場

Reuters

発行済 2021年04月04日 08:18

[ニューヨーク 2日 ロイター] - バイデン米大統領の大規模なインフラ計画とこれから本格化する決算発表は、過去最高値水準にある米国株式市場が今後も上がり続けるかどうかを判断する好材料となる可能性がある。

S&P総合500種 (SPX)は1日、初めて4000ポイントを上抜けた。2020年3月の安値から80%近く上昇した。過去最大規模の景気刺激策や、新型コロナウイルスのワクチン接種が進むにつれ経済が回復するとの見方が相場の追い風となってきた。

サミット・グローバル・インベストメンツのポートフォリオマネージャー、マット・ハンナ氏は「相場はここ数カ月間変動が大きくなっている」と指摘。「株価が急落するとの懐疑心は常にあるが、4000ポイントを付けたからには強気サイクルが終わっていないとの見方が強まっているだろう」と話す。

LPLフィナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏によると、過去20年間のS&P総合500種の動きは、月ごとの平均で4月が最も大幅に伸びており、株価が今月も上がり続けることを示唆している。

市場の直近の注目点は、バイデン大統領が今週発表したインフラ計画を米議会が可決するかどうかだ。2兆ドルの財政出動が盛り込まれる一方、法人税の引き上げも含まれており、投資家は企業利益に打撃となると不安視する。

バイデン氏は4月も新たな景気刺激策を発表する可能性がある。