世界の債券ETF、1─3月は純資産残高が19年ぶり大幅減

Reuters

発行済 2021年04月09日 14:12

[8日 ロイター] - 世界の債券ETF(上場投資信託)の純資産残高が第1・四半期に少なくとも19年ぶりの大幅な減少を記録した。新型コロナウイルス禍からの早期の回復期待やインフレ観測を背景に、各国市場で債券利回りが上昇した。

リフィニティブのデータによると、リッパーが調査している世界の債券ETF1719本の純資産総額は3月末時点で1兆4800億ドルと、昨年12月末の1兆5300億ドルから減少した。

四半期として約520億ドルの落ち込みは、統計を開始した2002年9月以来の大きさとなる。

iシェアーズiBoxxドル建て​投資適格級社債ETFは純資産残高が130億ドル以上減り、iシェアーズ米国債20年超ETFとiシェアーズiBoxxドル建てハイイールド社債ETFはそれぞれ40億ドル超の減少となった。