米財務省、気候変動問題担当の顧問に投資会社幹部を任命

Reuters

発行済 2021年04月20日 08:40

[ワシントン 19日 ロイター] - 米財務省は19日、気候変動問題に対応し、環境保護に関わる投資など「環境金融」の促進や温室効果ガス削減に資する税制および金融リスク評価に関し財務長官に助言する顧問職を新たに設け、気候変動問題に特化した投資会社のジョン・モートン氏を任命したと発表した。

同氏は投資会社ポリネーション・グループのパートナーで、オバマ政権でも気候変動に関する上級職に就いていた。ただ、金融機関に環境に配慮した投資へのシフトを強力に促せる人物を求めていた環境活動団体からは、今回の人事について失望の声が上がった。

財務省の発表によると、モートン氏はイエレン財務長官に対し、温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標の達成に向けた投資に必要な資金を融通する取り組みをはじめ、気候変動に関する幅広い問題で助言を行う。