日経平均は大幅反発の679円高、米株高を好感し地合い好転

Reuters

発行済 2021年04月22日 15:55

[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅に反発した。前日の米株高を好感したほか、新型コロナウイルスの感染拡大という悪材料も織り込みが進み、寄り付きで急反発した後もじりじりと上げ幅を拡大した。ここ2日間で1100円以上下落した反動もあり、主力銘柄を中心に幅広く買い戻しの動きが広がった。

TOPIXは4日ぶりに反発し1.82%高。東証1部の売買代金は2兆2746億8700万円だった。東証33業種では石油・石炭製品、空運業以外の31業種が値上がり。海運業、鉄鋼、電気機器、機械、精密機器、医薬品などが値上がり率上位となった。

市場からは、政府が東京都や大阪府などに緊急事態宣言を出す流れが明確になり、「悪材料織り込み済みのリバウンドを期待した買いが活発化した」(国内証券)との声が聞かれた。

一方、みずほ証券のシニアテクニカルアナリスト、三浦豊氏はTOPIXの戻りが日経平均と比較して鈍いことに注目。「日経平均は前日までに売られた値がさ株の買い戻しにより大幅高となっているが、緊急事態宣言による内需セクターへの影響は大きい。感染者に歯止めがかかるかも不透明なので、上値が重い」と話す。

個別では日本電産が大幅反発し、4.49%高。引け後に企業決算を控え、業績への期待が支えとなった。

そのほか、東京エレクトロン、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、アドバンテストも堅調に推移した。

東証1部の騰落数は、値上がり1822銘柄に対し、値下がりが287銘柄、変わらずが82銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値