中国華融資産管理、20年度決算発表を再延期

Reuters

発行済 2021年04月26日 15:12

更新済 2021年04月26日 18:00

[香港 26日 ロイター] - 中国国有の不良債権受け皿会社、中国華融資産管理(華融)は、4月30日に予定していた2020年度決算発表を延期すると明らかにした。会計監査のために、より多くの時間が必要だと説明している。決算発表の延期は2度目となる。

当初、3月31日に20年度決算の発表を予定していたが、「関連取引」の未了を理由に延期。これを受けて、香港市場で同社株は売買停止となり、債務不履行懸念で社債価格は急落した。当局が支援に乗り出し、投資家の懸念はいったん和らいだ。

匿名の関係筋は、華融は来月にも決算発表する可能性があり、中間決算が予定されている8月末までに当局に提出することは間違いないと述べた。華融のコメントは得られていない。

華融は25日の声明で、平常通り事業を継続していると説明している。

香港証券取引所は企業に対して、決算の3月31日までの提出、4月30日までの公表を義務付けている。香港証券取引所はコメントを拒否している。

投資の失敗や積極的な拡大戦略が裏目に出て、華融は2018年以降、リストラ協議を進めている。元会長、頼小民被告は今年1月、収賄などの罪で死刑判決を言い渡された。