ブラジルのバーレ、ベースメタル部門分離を検討 EV向け念頭

Reuters

発行済 2021年04月28日 12:17

[リオデジャネイロ 27日 ロイター] - ブラジルの資源大手、バーレのエドゥアルド・バルトロメオ最高経営責任者(CEO)は27日、ベースメタル部門のスピンオフ(分離・独立)の可能性について綿密な分析を行っていると表明した。電気自動車(EV)向け電池材料の需要増から恩恵を受けられる体制づくりが念頭にある。

同社は2014年にも同部門のスピンオフを検討したが、見送った経緯がある。ベースメタル部門は中核事業である鉄鉱石などの鉄鋼原料部門に比べて規模が小さく、この1年はニューカレドニアのニッケル鉱山売却計画が政治問題化するなど、大きな混乱に見舞われていた。