Reuters
発行済 2021年04月28日 15:22
更新済 2021年04月28日 18:09
[東京 28日 ロイター] - ソニーグループは28日、今期連結営業利益(国際会計基準・IFRS)見通しを9300億円と発表した。映画分野を中心に小幅増収となるが、音楽分野で売却益を計上して膨らんだ前期営業利益(米国基準)9718億円には届かない。
<PS5、半導体不足解消しても増産には時間>
主力のゲーム・ネットワークサービス分野の営業利益計画は、米国基準で算出した前期から172億円減の3250億円。
十時裕樹・副社長兼最高財務責任者(CFO)によると、プレイステーション5(PS5)は「非常に強い需要に供給が十分追いついていない」と好調だが、半導体不足などによる部品の供給不足が当面続く見通しだという。
PS5の今期販売台数目標は、PS4導入2年目の1480万台を上回る水準と設定した。世界的な半導体不足は次第に解消するとの見方も出始めているが、十時氏は「急に増産できるものではない。半導体不足だけでなく、様々な部分が影響するので、現時点では1480万台を超えることを、まず目標としたい」と慎重な姿勢を示した。
PSプラスを中心とするネットワークサービスは「前年度のような巣ごもり需要による会員数の大幅増は見込んでいない。増加した有料会員数の維持・拡大を目指す」とした。
音楽分野の今期営業利益計画は1620億円。海外事業譲渡の反動で前期から261億円減少する。研究開発費がかさむイメージング&センシングソリューション分野も、今期1400億円と同59億円減る見通し。
IBESがまとめたアナリスト24人の今期連結営業利益の予想平均値は9811億円だった。同社は今期からIFRSを適用するため、前期比の増減率は公表しないとしている。
*内容を追加しました。
が書いた: Reuters
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