午前の日経平均は反落、連休谷間で個別物色中心

Reuters

発行済 2021年04月30日 12:06

更新済 2021年04月30日 12:18

[東京 30日 ロイター] - 30日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比145円58銭安の2万8908円39銭となり、反落した。朝方に安く寄り付き、安値圏でのもみあいが続いた。オーバーナイトの米国株式市場は反発したが、東京市場は大型連休の谷間だった上、月末と週末が重なり、積極的には買いづらい地合いとなった。

企業決算などを材料視した個別物色が中心の展開となった。朝方の下落から一時2万9000円台を回復する場面もあったが、その後はじりじりと値を下げた。

「決算発表のピークと大型連休を控えているので積極的な売買はみられなかった」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本部長)という。

連休中の新型コロナの感染拡大に警戒感が根強い一方、「以前のようなトランプリスクはない。米好決算をにらんで連休後の株高の可能性もある」(藤原氏)との見方も聞かれた。

前日の米国株式市場は、S&P総合500種が終値ベースの最高値を更新。28日に市場予想を上回る第1・四半期決算を発表したフェイスブックは最高値を更新し、S&Pとナスダック総合を押し上げた。