シノファームワクチン、一部データの信頼性低い=WHO専門家

Reuters

発行済 2021年05月06日 13:19

[ジュネーブ 5日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の複数の専門家は、中国国有製薬大手である中国医薬集団(シノファーム)が新型コロナウイルスワクチンに関して提供したデータの一部に関して「信頼性が非常に低い」と指摘したものの、全般的な有効性を認めたことが分かった。ロイターが資料を確認した。

WHOの報道官はシノファーム製ワクチン「BBIBP-CorV」に関する今回の資料について、「多くの(勧告判断)材料の一つ」と説明した。

シノファームからはコメントを得られていない。

この「エビデンス評価」資料はWHOの戦略的諮問委員会(SAGE)が用意。WHO専門家はエビデンスを評価し、ワクチンに関する勧告を行う。シノファーム製ワクチンは45カ国・地域で成人への使用が承認され、6500万回分が接種されている。

資料には中国、バーレーン、エジプト、ヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)での臨床試験データの概要が盛り込まれている。