ワクチン特許放棄、EUも検討の用意 モデルナ「供給増えず」

Reuters

発行済 2021年05月07日 00:25

更新済 2021年05月07日 00:36

[ブリュッセル/ジュネーブ/フランクフルト 6日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は6日、米国が支持を表明した新型コロナウイルスワクチン特許の一時放棄を巡り「検討する用意」があると明らかにした。

バイデン米大統領は5日、世界貿易機関(WTO)で提案された新型コロナワクチン特許の一時放棄を支持すると表明。ワクチン不足を背景に、100を超える国から特許放棄を求める声が高まっていた。

イタリアはワクチン特許の一時放棄を支持。ドイツのシュパーン保健相は、世界にワクチンを普及させることを目指すバイデン大統領の目標を共有すると述べた。

フランスのマクロン大統領も特許放棄に支持を表明。しかし、仏政府高官は、問題は特許でなく、ワクチンの生産能力や原料の欠如と指摘。さらに「米国はこれまでに他国にワクチンを分配していないことを忘れてはならない」と述べた。