米テスラ、上海工場の拡張計画を凍結 米中関係の緊張で=関係筋

Reuters

発行済 2021年05月11日 17:58

[上海 11日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは中国の上海工場を拡張し世界的な輸出拠点にするための土地取得計画を凍結した。関係筋が明らかにした。米中関係の緊張による不透明感が理由という。

同筋によると、中国製EVは既存の関税に加えてトランプ前大統領が課した25%の税率が上乗せされているため、テスラは中国での生産比率を抑える方針。

テスラは現在中国で生産した主力車種「モデル3」を欧州向けに出荷しているが、米国など他の市場にも輸出する計画があったという。

中国工場は生産能力が年間50万台で、現在はモデル3と「モデルY」を合わせて年間45万台生産している。