中国国有企業、ミャンマーにジェット燃料を輸出=当局データ

Reuters

発行済 2021年05月20日 20:05

[シンガポール 20日 ロイター] - 中国の国有石油最大手、中国石油天然気(ペトロチャイナ)系のペトロチャイナ・インターナショナル・シンガポールが4月にジェット燃料をミャンマーに販売していたことが分かった。ロイターが、当局の輸入データで確認した。このような取引は、2月のクーデター以降、初めて。

業界筋によると、燃料販売業者は、特にジェット燃料については、ミャンマー国軍戦闘機に使用される可能性を懸念している。

中国企業のミャンマーへのジェット燃料販売は、中国のミャンマーに及ぼす影響力について新たな疑問を投げかける可能性がある。

中国外務省からは今のところコメントを得られていない。ペトロチャイナからも、燃料輸出についてコメントは得られていない。

ロイターが閲覧した未公表の輸入データによると、ペトロチャイナ・インターナショナルは4月15日にミャンマーのティラワ国際港に到着予定でジェット燃料1万3300トン、ガソリン4000トンを出荷した。

米英などは軍政の弾圧を非難し制裁を発動しているが、現時点で石油製品の輸出は違法とする国際措置はない。