仏当局、ゴーン被告の聴取開始 逃亡先のレバノンで

Reuters

発行済 2021年05月31日 19:25

更新済 2021年06月01日 10:38

[ベイルート 31日 ロイター] - フランス捜査当局は31日、仏自動車大手ルノーの会社資金を不正使用した疑惑を巡り、前会長カルロス・ゴーン被告(67)への事情聴取を、逃亡先のレバノンの首都ベイルートで開始した。

ルノーやオランダ子会社、オマーンの販売代理店での資金の流れやベルサイユ宮殿での活動などが焦点になる。聴取は6月4日まで続く見通し。

ゴーン被告の弁護士の1人であるジャン・タマレ氏は、この日の聴取終了後、記者団に対し、ゴーン被告には「弁護士が隣に座り、弁護の準備をした上で、判事の前で自分自身を説明できる初の機会が与えられ、日本で恣意的に逮捕されて以来、初めての司法の場になった」と語った。