日経平均は反発、景気敏感株買われる

Reuters

発行済 2021年06月02日 15:34

[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。寄り付きは続落して始まったものの、景気敏感株を中心に押し目買いが入りプラス転換した。後場では心理的節目の2万9000円に一時乗せる場面もみられたが、まもなく利益確定売り押され、上値の重い展開が続いた。

連休明けとなる1日の米国株式市場はおおむね横ばい。日本株は原油先物価格の上昇や経済活動正常化への期待で石油関連株や景気敏感株は堅調に推移する一方、値がさハイテク株はさえない動きとなった。

松井証券のシニアマーケットアナリスト、窪田朋一郎氏は、国内でのワクチン接種拡大で、物色は経済再開を意識したバリュー銘柄に向かっていると指摘する。「日本も米国に続く形でバリュー株優位相場になっている。なんでもかんでも買われる相場から、より収益性を意識した相場へとシフトしている」という。

TOPIXは続伸し0.84%高で続伸。東証1部の売買代金は2兆7747億7000万円。東証33業種では、陸運業、不動産業、鉱業、空運業などの28業種が値上がり。精密機器、パルプ・紙、情報・通信業などの5業種は値下がりした。

個別では、トヨタ自動車、レーザーテックが連日の上場来高値更新となったほか、デンソー、日立製作所、三菱重工業、日本製鉄、もしっかり。ダイキン工業、東京エレクトロン、ソフトバンクグループはさえなかった。

東証1部の騰落数は、値上がり1259銘柄に対し、値下がりが842銘柄、変わらずが92銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値