NATO、バイデン氏出席の首脳会議に期待 関係仕切り直しへ

Reuters

発行済 2021年06月14日 14:30

[ブリュッセル 14日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)加盟国は、バイデン米大統領が出席する14日の首脳会議で温暖化対策への取り組みや中国の軍事的台頭への対応などで合意し、関係の仕切り直しを図ることに期待している。

NATOのストルテンベルグ事務総長は今回の首脳会議を「重要な転機」と位置付ける。NATOを「時代遅れ」などと批判したトランプ前大統領との緊迫した関係から一転し、新たなスタートを切りたい考えだ。

ジョンソン英首相はNATO首脳会議を前に「NATOは新たな課題に対応して脅威に立ち向かうべく、常に適応し発展する義務を負っている」との見解を示した。

外交筋によると、バイデン大統領とロシアのプーチン大統領との会談を控え、NATO首脳会議では西側諸国の分断を試みるロシアの取り組みが議題になる公算が大きい。